■建築研究報告

雪おろしによる積雪荷重低減
−多雪地域における年最大積雪深及び年最大積雪強度の100年再現期待値−

室田  達郎

建築研究報告  No.96,  March  1981,  建設省建築研究所


<概要>

  建築物の耐雪設計において、雪おろしによって積雪荷重の低減を見込むことができるのは、屋根上の積雪が一定の深さh1を超えたら速やかに雪おろしを実施する体制がある場合に限られることを明らかにした。このような雪おろし体制がある場合の屋根積雪荷重は、h1及び積雪強度h2の関数となることを示した。積雪強度h2は評価期間の長さによって値が変化し、建築物設計用積雪強度h2の評価期間としては、屋根面積が十分小さい場合は3日、そうでない場合は7日程度が妥当であることが推定された。この考え方に基づき、日本の14の地方における3日及び7日積雪強度の100年再現期待値のマップならび比較のため年最大積雪深の100年再現期待値のマップが作成された。

建築研究報告一覧へ戻る |  出版物へ戻る



前のページに戻る



 所在地・交通案内
関連リンク
サイトマップ
お問い合わせ
リンク・著作権


国立研究開発法人 建築研究所, BUILDING RESEARCH INSTITUTE

(c) BRI All Rights Reserved