■建築研究報告

市街地における出火・延焼の予測手法に関する研究

第六研究部

建築研究報告  No.102  February  1983  建設省建築研究所


<概要>

  本研究は,地震時における市街地火災の危険性について,出火および延焼の面から把握することを目標に行ったものであり,危険性の予測手法に関する研究成果を中心にとりまとめたものである。研究は,大きく2つの予測手法によって構成されている。
  1つは地震時出火の危険性予測手法であり,過去における地震時の炎上火炎の特性を踏まえて,地震時における市街地の出火率を推定する統計的予測手法を開発し,また,これを小地区に配分するために,地区毎の地震時出火危険度を推定する手法を提案した。
  他の1つは市街地延焼の危険性予測手法であり,過去における火災事例についての実態調査により,延焼促進・阻止要因の整理を行うとともに,既存の市街地延焼シミュレーションモデルを用いて,建ぺい率,耐火率,防火率,空地率等の市街地特性ならびに気象条件により,延焼速度,火災規模等の延焼性状を推定する統計的モデルを開発した。

建築研究報告一覧へ戻る |  出版物へ戻る



前のページに戻る



 所在地・交通案内
関連リンク
サイトマップ
お問い合わせ
リンク・著作権


国立研究開発法人 建築研究所, BUILDING RESEARCH INSTITUTE

(c) BRI All Rights Reserved