■建築研究資料

英国の建築基準法制と関連するヨーロッパの標準化の動き

瀬良  智機

建築研究資料  No.84,  August  1995,  建設省建築研究所


<概要>

  近年、わが国においては、急速な建築技術開発の進展や国際化にともなう海外からの建設市場解放の要請の高まりを背景に、建築基準法制の合理化、柔軟化及び国際的なシステムとの調和が求められている。
  一方、欧米諸国においては、英国における建築基準法制の抜本的見直しや欧州共同体(EC)における多国間にまたがる規格の統一などによる建築規制の国際調和などさまざまな試みが活発化している。
  本研究報告は、1)英国の建築基準法制の特徴を我が国の法制との比較により明らかにするとともに、制度改革の背景と今後の動向についてとりまとめ、2)英国における建築製品の認証制度、試験機関等の認定制度の概要と、試験機関、認証機関、信用保証機関相互の関係を明らかにし、3)関連する欧州全体の国際調和の動向を、「建設製品指令」を中心に整理したものであり、わが国の今後の建築基準法制の改善に資するものである。


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