■建築研究資料

屋外ばくろ試験場における気象因子の観測結果(第2報)
−1988〜1991−

樫野  紀元   他

建築研究資料  No.79,  1992,  建設省建築研究所


<概要>

  建築材料の耐久性は,地域気象と深く係わっており,屋外ばくろ試験において,建築材料の供試体に作用する劣化因子を計測することは、最も基本的なことである。得られた気象因子に基づき,建築材料の劣化機構を解明したり,耐久性の予測を行うことができるものと期待される。

  本資料は,建設省建築研究所・屋外ばくろ試験場で観測された気象因子のうち,
(1)気温−日平均・最高・最低;月間平均・最高気温の月間平均・最低気温の月間平
  均;年間平均・最高気温の年間平均・最低気温の年間平均,
(2)湿度−日平均・最高・最低;月間平均・最高湿度の月間平均・最低湿度の月間平 
  均;年間平均・最高湿度の年間平均・最低湿度の年間平均,
(3)降水量−日積算・1時間最大・10分間最大;月積算;年積算,
(4)風向・風速−日平均風速・最大風速とその風向;月間平均風速:年間平均風速,
(5)日射時間−日積算;月積算;年積算,
(6)全天日射量(全波長域・可視域・赤外域・紫外域)−日積算;月積算;年積算につ
  いて,1988〜1991年の観測結果を,建築材料の劣化因子の定量化を図るという立
  場から分析・整理したものである。本資料は,今後の活用の便を考慮して,観測デ
  ータをデータベース化し,磁気テープに収録している。

  また,本資料は,建設省建築研究所のあるつくば市と,他地域での劣化外力の比較,さらにこれに起因する屋外ばくろ試験の地域差の究明等に活用することができる。


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