■建築研究資料

国内の紫外域日射量マップ

楡木  尭,   富板  崇

建築研究資料  No.60,  March  1987,  建設省建築研究所


<概要>

  紫外域日射は,プラスチックス・ルーフィング・塗料などの高分子系の建築材料の重要な劣化因子のひとつとして知られている。これまで,多くの研究者が材料の特性変化と照射された紫外域日射量の関係を報告している。これらの材料の耐用年数を予測する上で,国内の紫外域日射量を定量化することが要望されていた。
  著者らは,茨城県筑波において,毎時全天紫外域日射量(波長範囲:305〜395nm)と全天日射量(波長範囲:305〜2800nm)を観測し,太陽高度を導入して以下の式で表現した。

  U=A・Zβ1  S+B・Zβ2  Sα

ここで  U:毎時全天紫外域日射量,
     S:毎時全天日射量,
     Z:太陽高度,
     A,B,α,β1,β2  :  定数

  全国141箇所の気象官署で観測された日照率から推定された,全天日射量を導入して,紫外域日射量が求められた。さらに月別および年積算値データの等値線図を作成した。今後は全国の紫外域日射量マップに基づいて,建築材料の耐久性の地域差を検討することができる。


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