■建築研究資料 |
No.201号(2020(令和2年) 11月) |
<概要> | ||||||||||||||||||||||||||||
地域単位で熱源機器を集約して運転する地域熱供給プラントは、エネルギー利用効率が高く、建築物の省エネルギー化のための重要な技術の1つである。しかし、現状の省エネルギー基準では、新設の地域熱供給プラントの一次エネルギー換算係数(熱の使用量を一次エネルギー消費量に換算するための係数)は告示で定められた既定値(1.36 kJ/kJ)以外は使用できず、新設の地域熱供給プラントから熱を受け取る建築物の省エネルギー性能は過小評価されているという課題がある。そこで、本研究では、新設の地域熱供給プラントを対象として、冷温熱製造及び熱搬送のためのエネルギー消費量や配管からの熱損失量などを実測し、プラントのエネルギー消費性能の実態を明らかにしたうえで、当該プラントの一次エネルギー換算係数を実態にあった適切な値として算出する方法について検討を行った。 | ||||||||||||||||||||||||||||
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