■建築研究資料 |
No.188号(2018(平成30年) 1月) |
<概要> | |||||||||||||||||||
本資料は、住宅・建築物の省エネルギー基準注)に基づく一次エネルギー消費量の計算方法を定めることを目的として、住宅に設置される太陽光発電設備の発電量予測に関する既往成果を整理したものである。 評価方法の作成するために、最初に、JIS C 8907「太陽光発電システムの発電電力量推定方法」(2005年10月制定)における評価方法を調査した。次に、JISで定められている各種の設計係数について、太陽光発電の種類や蓄電池の利用状況、最新のインバーター技術の状況等をヒアリング・文献調査した上で、必要に応じて設定し直した。また、日射量やパネル周辺の風速に関して住宅・建築物の省エネルギー基準で設定されている考え方を整理して、適切な運転条件を定めた。これらは、第2章「総合設計係数に関する既往知見の整理」でまとめられている。 第3章では、これらの整理した結果をふまえ、時刻別の発電量算出方法の提案を行った。 注) 平成25年1月公布の、エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和54年法律第49号)に基づく「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準(平成25年経済産業省・国土交通省告示第1号)」のことであり、平成28年からは「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が施行されている。 | |||||||||||||||||||
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