本資料は、鉄筋コンクリート用防せい剤に関する日本工業規格原案作成委員会において、筆者がその一員として行った作業の中から今後の研究に有効と考えられる内容を要約して一部補充してまとめたものである。
  本資料はコンクリート中の鉄筋の腐食状況の評価手法の一つとして自然電極電位の経時変化から腐食の程度を判断する方法を考察したものであり、併せて、目視により特に深く進行する形態のさびを判別する方法を設定している。
  ここに述べる手法が基礎となって、日本工業規格原案「目視観察に自然電極電位の測定を併用した場合の鉄筋防せい用コンクリート混和剤（防せい剤）の性能試験方法（案）」が作成された。