■建築研究資料 |
No.158号(2014(平成26年)4月) |
<概要> |
本資料は、建築研究所が平成23年度より平成25年にかけて実施している「高齢者等の安定した地域居住に資するまちづくり手法の研究」の一環として行った調査の報告である。
わが国においては、世界的に見ても急激な高齢化が進展している。そして、車利用者を主対象とする施設が多い地区では、買い物や福祉・医療などの生活サービスを十分に享受できない高齢者等の増加が問題視されている。高齢者等の外出促進は、健康で活力ある暮らしや社会保障費抑制の観点からも求められる。 本調査は、こうした生活サービス困窮者の現状把握および発生メカニズム分析のため、都市特性の異なる4都市7地区の高齢者6,700人に対し、生活行動実態を伺ったものである。調査結果からは、高齢者の属性や地域特性によって買い物などの外出行動や社会との関わり方に差異が見出され、身近な地域における居場所づくりや地域活動の機会創出の重要性が示された。 * 独立行政法人 建築研究所 住宅・都市研究グループ 主任研究員(平成26年3月末時点) |
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