■建築研究資料 |
No.145号(2013(平成25年)8月) |
<概要> |
持続可能な社会の構築の一環として建築物を長期にわたり良好な状態で使用することを実現するため、外装や防水等の仕上げについては、構成材料・部材自体の耐久性向上もさることながら、適切な維持管理、補修・改修を行うことが重要な課題である。
本研究は建築物の長期使用に対応した材料・部材の品質確保・維持保全手法の開発に関する研究の一環として行った、外装仕上げ及び防水分野の検討結果をとりまとめたものである。鉄筋コンクリート造建築物の仕上塗材・塗料、タイル張り仕上げ・モルタル塗仕上げ、外壁カーテンウォール等、メンブレン防水・シーリング防水を対象とし、リファレンス・サービスライフの提案、経年劣化の体系化、劣化度判定に使用する標準パターン写真の整備等を行った。本研究は終了後25年余を経過した既往の研究「建築物の耐久性向上技術の開発」(以下耐久性総プロ、建築研究所、1980〜1984年)の成果について、現状の技術や社会的状況に適合できるよう見直すことも目的としており、一部の成果は耐久性総プロの成果を基に検討を行ったものである。 *1 独立行政法人建築研究所 材料研究グループ *2 国土交通省国土技術政策総合研究所 建築研究部 *3 芝浦工業大学工学部教授 *4 広島大学大学院 工学研究科教授 *5 東京工業大学 名誉教授 |
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