履歴型ダンパーを用いた既存建築物の耐震改修
〜制振補強建物のエネルギー法による耐震性評価法の提案、
及び
外付けダンパー接合部の設計・施工法(案)〜
建築研究資料 No.126(2010年(平成22年)12月
長谷川隆、向井智久、北村春幸、小林正人、
石井匠、
荻野雅士、小板橋裕一、後閑章吉、西本晃治
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<概要> |
履歴型ダンパーを用いた耐震改修方法を普及促進させるため、RC造建物をダンパーで補強する場合の実験的研究を行うとともに、ダンパーで補強した建物の性能評価方法に関する解析的な研究を行った。実験的研究としては、RC造フレームの外側にダンパーを取り付けた架構の載荷実験とダンパーとRC梁部材の接合部の載荷実験を実施した。一連の実験結果に基づいて、RC造フレームに外付けでダンパーを取り付ける場合の接合部設計方法を提示した。解析的検討としては、エネルギー法による耐震性評価方法について、時刻歴解析との比較によって検討を行った。また、ダンパーにより補強された建物の換算Is値の計算方法について検討し、提案した。
これらの研究結果に基づいて、本資料では、第T編として「履歴型ダンパーを用いた制振補強建物の簡易性能評価法と計算事例」を、第U編として、「枠なし外付け履歴型ダンパー補強工法における接合部設計・施工法(案)」を掲載している。 |